人気ブログランキング | 話題のタグを見る

簡単レシピ 


by outra_praia

豚とあさりのアレンテージョ風

 ブラジル音楽がすごく好きなので、ブラジルとポルトガルには、関心があります。(ポルトガル語も、独学で、ずっと勉強してます。こんなに、長年勉強した言葉は初めて。全然上達しないけどねー)特に、ポルトガルは料理が美味しいそうで、地味な割に、世界中の料理に、密かに影響を与えている所もあって、興味津々な国です。ブラジル音楽の動画は載せてたけど、そういえば、このブログでは、あまりブラジルとか、イベロアメリカ、イベリア半島の事を書いて無かったのに、ベネチアのバーカロの話を書いた時に、気付きました。趣味の話は、あまり書いてなかった。(実は、建築も大好きなんですが、建築の話も、全然このブログには書いて無かった。ポルトガルもブラジルも、アルヴァロ・シザとか、エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ、ニーマイヤー、パウロ・メンデス・ダ・ロシャなど、有名建築家が出てるし、良い建築家が多い国です。共に、音楽やアート、文学などの芸術分野で、優秀な人を輩出しています)

 香港の飲茶や、茶餐庁の人気菓子、カスタードタルトの蛋撻のルーツと思われる(注)、パステル・デ・ナタは、ポルトガル生まれだし、ポルトガル料理は、ブラジル料理のルーツだし、天ぷら、カステラ(がんもどき;フィリョズとかも有ります)等と、日本の料理に影響を与えているし、すごく面白い。

(注)
 しかし、平野久美子さんの香港料理史「食べ物が語る香港史」の本には、蛋撻は、フランス伝来のお菓子らしい、との記述が出てくる。ポルトガルのパステル・デ・ナタも、フランスのお菓子に影響を受けたものという説もあるけど、南欧と近い、スペインのカタルーニャ地方に、フランスのフランと近い卵&チーズのタルト、フラオがあって、フランスとイベリア半島と、カスタードタルトに関して、どちらが早いかは、よく分からないかも?、とも思います。ま、ローマ帝国とかにも、卵タルト有ったみたいです。あと、カスタードタルトと近い、カスタードプリンは、スペインやポルトガルに多くみられるので、多分、フランスよりも、イベリア半島の方が早かったのでは?、と思います。ブラジルでも、カスタードプリンは、超定番のお菓子です♪。食堂やティールーム等のデザートとかで、一番くらいに見かけるお菓子でした。
 カステラ、ビスコチョ、ジェノワーズなどのスポンジケーキにしても、現代的な意味でのクッキーにしても(ビスコッティ的なビスコチョ→クッキー類とか)、イベリア半島で発達→フランスへ伝播(イタリアへも)の経緯を取る菓子が、基本的には多い。ただ、中には例外もあるだろうと思います。イタリア菓子が、フランス菓子に与えた影響までは、有名な話なので、少し知識がありましたが、最近知った知識では、イスラム系国家の支配下のイベリア半島で、洋菓子の基礎が発展して、(イタリアなどへ伝わって。あるいは、スペインから直接フランスに)→ スポンジケーキもそうだし、ポルボロンに影響を受けたブール・ド・ネージュや、Amarettiから派生したマカロンなどの様に、フランスへ伝わって、フランスで進化をとげた菓子が多い、と知りました。ある程度、その話は、西洋菓子の歴史本で書かれてるけれど(フランス菓子の専門家は、基礎知識として、お持ちの方も多いのでは…?)、まだ、イベリア半島の洋菓子の専門家の数が、大変少ないので、一般的には、あまり広まっていない印象があります。

 ということで、初めてポルトガル料理を、ブログにアップ。あんまりポルトガル料理作った事ないけどー。これも、美味しそうなので、前から作ってみたかった料理。今、あさりが旬なので、作成。

 ポルトガルには行った事がないので、マカオのポルトガル料理屋で食べたのが、唯一かな…?(※正しくは、マカオ料理屋だった気がする。カニの甲羅にカニとクリームソース?を詰めた料理食べた。他は忘れてしまったり…)。マカオは97年に行ったんですが、ごく一部に、南欧風な可愛い建物が残りつつも、郊外は、ひなびた漁村って感じで、のんびりできて良かったです。香港の島部とも似てた。坂が多い所とか、道がくねくね曲がってる所とかは、ブラジルの街並みと、似てました。そういう点では、マカオは、長崎とも少し似てる。でも、あれからカジノや大型ホテルも沢山増えたので、すごく変わっただろうなー!。
 この前、イタリアのバーカロの事を思い出してしまったので、ポルトガルとスペイン、めちゃくちゃ行きたくなりました…。前から何となく行きたかったけど。イタリアとブラジルのバールには行ったけど(バール、大好きなのです)、ポルトガルとスペインのバールに行った事がないので、すごい興味を惹かれます。ポルトガルもスペインも、美味しい物多いそうだし、あの辺りの料理は、関心大なので。会話は苦手なんだけど、旅行で、ポルトガル語もちょっと使ってみたい…。
 この料理、和食に無い、ハイカラで濃厚な風味が香り高く、美味しかったです。白ワインに合いそうー。これもおつまみに良いな。フランスパンで、残ったソースを全部ぬぐいたくなる感じの、アサリの味の染み出たソースが美味い~。アサリの味の染みた、豚肉とジャガイモのハーモニーも絶妙です。
 殻つきのアサリは見栄えがするし、おもてなしにも良いと思います…(おもてなし料理なんて、作りませんがー(笑))。本当は、コリアンダーの葉を使うだけど、家に有ったパセリで代用です。アサリの塩気と豚肉の味付けで、全体の味付けになってます。


[材料]
豚肉     200g
あさり    300g
じゃがいも  250g
生のパセリ  小さじ1.5(みじん切り)
油      適量
レモン汁   ※好みで  

●調味料
パプリカパウダー  大さじ1
酒         大さじ2
にんにくすりおろし 小さじ1
塩         小さじ1
粗挽き胡椒     少々

1、アサリは砂抜きをして、殻の汚れをとっておく。ジャガイモは、皮を剥いて、一口大のくし切りにして水にさらし、耐熱容器にラップをかけて、電子レンジに5分30秒くらいかけて、火を通す。
2、豚肉は食べやすい大きさに切って(酢豚に使う位の大きさ)、●の調味料をまぶして、冷蔵庫でしばらく冷やしておく。
3、フライパンに多めの油をひいて、ジャガイモを炒め、焦げ目をつける。軽く焦げ目がついたら、皿にとる。
4、同じフライパンに(油が多ければキッチンペーパーで拭き取る)、豚肉を調味料ごと入れて、5割程度に火が通るまで、弱めの火で炒める。
5、4のフライパンにアサリを入れて、アサリの口が開くまで火にかける。アサリの口が開いたら、ジャガイモを入れて、少し煮込む(アサリに火が通り過ぎないように~)。ジャガイモにアサリのスープが絡まったら、皿にとって、パセリのみじん切りをふって、出来上がり。好みで、レモン汁をかけて食べる。



豚とあさりのアレンテージョ風_f0364715_11004877.jpg



レシピブログに参加中♪




D.A.M.A - Não Faço Questão ft. Gabriel O Pensador

ポルトガルのポップバンドD.A.M.A。ポップで良い。ブラジルのラッパー、ガブリエル・オ・ペンサドールが参加。
ここ数年、ブラジルとポルトガルの音楽家の交流が盛んになってます。MVにポルトの街並みが出てくるんですよね~。



Ana Moura - Desfado (Audio)
ファドの女性歌手の曲。こういうのは、いかにも伝統的なポルトガル曲っぽい。
ファドのポルトガル語というと、スペイン語っぽい巻き舌という感じが。それとコブシ!。




António Zambujo - "Pica do 7"
去年来日した、日本でも人気の高い彼の、フランスのシャンソン風の古風な曲。
彼は、ブラジルの楽器を使ったり、ブラジル人歌手と共演したりで、ブラジル音楽と距離が近い。
若手のアート系の音楽家が沢山出てきてたりで、ポルトガルの音楽は、音楽マニアの間で、最近注目を浴びてます。




by outra_praia | 2018-03-22 12:19 | 豚肉のおかず | Comments(0)